館長の剣道修行(7) 中学剣道部 その4 「先」の気持ち

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中学時代の私の剣道について書いています。

 

私の中学時代の剣道・試合のやり方は、

1,声を大きく

2,相手と構えて向き合ったとき、自分を主人公として剣道の攻めを考える

3,打って打って打ちまくる

 

簡単にいうと、やることは以上三つだということを書いています。

 

 

1の声を大きくということについて、

声なんか関係ないじゃん、声なんか出ていなくても、しっかりした打ちであいての面・小手・胴を打てばいいやないか。

と思われる方も多いでしょう。

実際、声の大きさは関係ないかもしれませんが、やはり、強い人・高段者・よい先生は声はしっかりしていて(大きい・力強い・鋭い・怖い)、小さい・声に力がない・のんびりした声の人はまず強い人はいません。

 

2の相手と向き合ったとき自分が主人公ということは、剣道の言葉で言うと、「先を取る」ということです。

必ず、何事も自分からです。

いつも気持ちは自分から。

外からみていると相手が先に打っているような場面でも、必ず、「私がこうしたら相手が打ってくる」という気持ちに持って行く癖をつけると、応じ技が今までより決まるようになります。

「先を取る」、「先の取り合い」が剣道の攻めです。

 

ある意味「打つ」ことよりも大切かもしれません。

打ちのスピード、足の速さ、足捌き、踏み込みの鋭さ、連打の早さ等には限界があります。

しかし、「先を取る」気持ち、「攻め」をいつも考えて剣道をしていると、限界を超えることができます。

剣道は、攻めによって動く相手を打ちます。

 

しっかり構えて、全く動かない、竹刀を払っても押さえても、ぴたりと剣先がのどに戻る相手は、なかなか打てるものではありません。

 

私は五十歳を超え剣道歴は四十年以上になりました。

 

中学校時代は試合において、自分から仕掛けて面を一本取る自信はありませんでした。

しかしスピードは合ったと思います。

 

高校時代も中学時代よりスピードは増しました。

 

大学時代、この頃が物理的スピードのピークだったと思います。

 

二十台は大学までの剣道をキープ、三十台が大学より力が落ちてきたことを認識し、五段を取得したころは大学時代の方が力は上だったと思いました。

 

四十台、六段~七段。

この頃、スピードや力にとらわれない剣道に気づきました。

 

そして今。

五十台になって、今、過去最高に速い面を打っています。

確信です。

 

「先」をとること、攻めを意識した剣道は、自分の肉体の限界を超えることができます。

五十代になって最速の面が打てる。

もちろん、小手も面も胴も突きも。

剣道っておもしろい。

 

中学時代、私は「攻め」のほんの先っぽ部分、自分を主役にして試合の組み立てを考える。

ということをしていました。

 

館長の剣道修行(7) 中学剣道部 その4 「先」の気持ち」への1件のフィードバック

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