「辛いこと・苦しいことがあっても、自分の出来る事を積み重ねやり遂げる、強い心」
2016年(平成28年)、中三の女子4人。
この子達はひとりは幼稚園から剣道を始め、残りの3人は中学に入ってから剣道を始めました。
初心者3人は、空手・ソフトボール・バレーボール。小学生の時はそれぞれ違った競技をしていました。
空手の子は、中学でも剣道と平行して続けていました。
3人とも運動には慣れていましたが、私はとりたてて剣道に向いているとか器用だとかは感じませんでした。
初心者達は、一年生の時から道場の稽古はよっぽどのことがない限り休むことはありませんでした。
この子達の一つ上には、中2,中3と連続して全国大会個人戦に出場したとても強い先輩がいました。
また、引分のある団体戦ではとにかく負けない、勝てないけれど。
という先輩もいました。
この先輩達が現役で試合に出ていたときには、3人の中でバレーの子だけがレギュラーに入っていただけでした。
この強い先輩達を持ってしても、中体連の団体戦では県大会ベスト8でした。
9月になり、4人が最上級生となったとき私の所にやってきて、
私たちはもっと強くなりたい。
それにはもっと稽古したい。
道場の稽古のない日にも稽古をさせてほしい。
そんなことを、私にいいました。
目標は、団体戦で全国大会出場。
このときの彼女たちの力ではとうてい無理だとは思いましたが、
もしも、9月から6月までの10ヶ月間、この子達が休まずまじめに稽古をやり続けたら、どこまで行けるだろうかと楽しみになりました。
火・木・土は本来の稽古があります。
月・水・金のうち2回、道場としてではなく、個人的な特別稽古をすることにしました。
特別稽古の内容は、部活でやっていないこと、火・木・土でやっていないこと。
せっかく特別稽古をするのだから、他の子が知らないこと、できないことをできるようにしてやろうという考えです。
もちろん、通常の稽古内容もさらにパワーアップできるようにメニューは工夫しました。
抜かりはありません。