8月14日(日) 第17回少年少女親善剣道錬成大会 松本市 信州大学 第2体育館
この大会は館長の出身大学である信州大学のOB会成剣会が主催する剣道大会です。
今年で参加は4回目となります。
過去3回は、中学女子個人戦で宮崎明音が3連覇、昨年準優勝に安藤礼子、3位に小島たんぽぽと入賞者を独占してきました。。
今年は小島たんぽぽが県大会2位で全国大会出場を決めているので、誠裕館の4連覇の期待がかかりました。
しかし、西尾の長田さんが2回戦で、宮崎あおいに勝利。
3回戦で、安藤礼子を破り、
準決勝で、丸山光に勝ち、
決勝では、小島たんぽぽにも勝利。
結果は、
準優勝小島たんぽぽ、3位丸山光、4位高橋ののこ
ベスト8からベスト4にあがる戦いで、中村茉優が高橋ののこに、審判のミスにより全く当たっていないメン2本で敗退するという悔しいこともありました。
自分たちではどうしようもないことだったけれど、茉優が出た試合は安心してみられたように感じました。本当によく頑張ってきました。茉優のがんばる姿が私には一番けなげにうつり、何とかして強くしてやりたいと思ってきました。茉優のがんばりがみんなを引っ張ってきてくれたように感じます。
これで、たんぽぽだけが出場する全国大会を残し、中学生の夏の大会はおわりました。
今までになく充実した稽古をしてきました。
昨年の秋から、中学生女子は目標を「全国大会出場」に定めて、努力を重ねてきました。
私が道場を開いてから、この子達は過去最高に稽古をしました。中学生には難しいと思えるようなこともやらせてみました。やれば出来るんだということがわかって、彼女たちの武器になりました。
特に中学から剣道を始めた、中村茉優、丸山光、小島たんぽぽは週3回通常の道場の稽古では足りないと、初めのうちは月曜と金曜に私の特別稽古を志願しました。それにつられる格好で、宮崎あおいも週5回稽古につきあいました。
9月の足捌き強化月間、10月の素振り強化月間を経て、11月・12月は切り返しを強化し、1月以降は、基本打ち込み、攻め崩し、引き技と地力を付けてきました。
見違えるような足捌き、強い打ち、攻め崩し、引き技を身につけてたくましくなりました。強くなりました。以前から私は、剣道は稽古をやったもん勝ちだとよく言いましたが、本当にそう思います。
運動センスが良かったり、身体能力が優れている子は確かに速く覚えますが、それにもまして地道に努力した子は、ちゃんと神様が見ていてくれて、力を授けてくれます。
ウサギとカメのおとぎ話のように、身体能力に勝り、センスがあっても、稽古をしなければ結果を伴いません。
残念ながら、努力したからといって、必ず試合結果が伴うわけではありませんが、一所懸命努力をする習慣が身につきます。剣道を通して、普段の生活の中で努力することをまなびました。
剣道に限らず、勉強でも、それ以外のことでも、ひとつひとつ出来る事をきちんとやり続けていけば、はじめはとうてい無理だったこと、出来なかったことが、当たり前に出来るようになります。
自分の出来ないこと、限界を超えるには、いつも限界ぎりぎりのことをやっていれば、今まで限界だったことが当たり前になり、さらに限界は先に行く。いつも限界にチャレンジすることが限界を超えていくことだとわかりました。
はじめのほんの少しの能力の差にあぐらをかくと、後々取り返しのつかない大きな差になります。
そんなことを実感した1年でした。
団体戦では本当にあと一歩、あと一本で全国大会を逃しました。
でも、彼女たちはこの1年でそれ以上に大きなものを手に入れました。
彼女たちを支えて下さった、お父さん・お母さん・ご家族の皆さん、見守って下さってありがとうございました。
道場の指導陣、稽古を付けて下さった皆様、鍛えて下さってありがとうございました。
剣道の稽古日以外に、練習スペースを貸して下さった居合道部の皆様、ありがとうございました。
島中学校新任の紺谷先生、若いのにしっかりとした考えを持ってご指導頂きありがとうございました。
先生が来て下さったおかげで、私とはちがった流れの、新しい剣道に触れることが出来ました。
先生の持っておられる指導力と剣道に対する想い、子供に対する愛情、ただ頭が下がる想いです。
島中学校の廣瀬校長先生、子供達が何かと先生に相談していたようです。
それが彼女たちの心の支えになっていたようです。
彼女たちが悔いなく部活動に取り組むことが出来たのは先生のおかげです。
ありがとうございました。
皆様、心からお礼申し上げます。