剣道 最近の自分の稽古7 打つときにはまず左手を落とすこと

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剣道 最近の自分の稽古7 打つときにはまず左手を落とすこと

こんな方にお勧めです。

大人になってから剣道を始められたかた。
中年の剣道愛好家のかた。
女性の剣道愛好家のかた。
五十肩の剣道愛好家のかた。
膝が痛い剣道愛好家のかた。
体力に自信がないけど剣道をやりたい、やっているかた。
永く剣道をやりたいかた。
今の自分の剣道に行き詰まっているかた。

 

7,打つときにはまず左手を落とすこと

面を一本打つまでには、

1,すらっと立つこと

2,絶対に下がらないこと

3,必ず自分から先をとって攻めること

4,左足で間を盗み、右足で攻めること

5,左足をしっかり踏み、右足から動くこと

6,右足を滑らせ入り、ぎりぎりまで手の動きを我慢すること

7,打つときにはまず左手を落とすこと

8,打ったとき左手は鳩尾の前に、右手は親指が相手の突きを突くように指ぱっちんをすること

9,当たっても外れても(避けられても)打ち切ること

 

今回は、

7,打つときにはまず左手(左拳)を落とすこと

面・小手・胴の共通部分の最後です。

面を打つとき始動するのはどこですか?

面を打つには竹刀が相手の面金より上にあがり、
少なくとも先皮が面縁革までは届かないといけませんね。
身長差のある場合は面金でも良いと思いますが。

中には面布団を打つなんていうお方もいらっしゃいます。
たいていは体格の良い腕力のある、他人への配慮のない方ですね、はい。

うちの道場の大塚範士は存命中によく、
「剣道をやっているやつの中には、面は面布団を叩くというやつがいる。
それも、全日本選手権で優勝したようなやつがいう。
何もわかっとらん。
面は、左手を浮かせて、脳天を叩くんじゃないんだ。
面は額から切り込むんだ。
だから、面というんだよ。」
と嘆いてみえました。

 

中学生対象のトップアスリート招聘スポーツ講座でのこと。

以前かつての全日本選手権優勝者が来たことがありました。
そこで、
「面は面布団を打つ。」
とやったらしいです。

参加したうちの娘が
「145cmしかないのに、どうやって185以上ある人の面布団を打てるんや?
アホか!」
と嘆いていました。

確かに、身長150センチに満たない女子中学生が、
どうやって185センチの面布団を打つのか、是非解説し、実演してほしかったですね。

目の前にそういう子達がいるのに、
この子が自分の面布団をどうやったら打てるのかという発想ができないのですね。
つまり、自分の話していることの間違いに気付いていないわけです。

中学生は優しいので、
そういう難しい質問は、講師を困らせるだけなので、かわいそうだからしなかった、
という落ちがありました。
全日本選手権優勝者、大丈夫?

そういった剣道の訳の分からん人たちが、試合に強いからといって、
知ったかぶりで解説するというのが、非常に浅はかに思えます。

さて、脱線してしまいましたが、
面を打つには竹刀が相手の面金より上にあがり、
少なくとも先皮が面縁革までは届かないといけませんね。
身長差のある場合は面金でも良いと思います。
ということで、面を打つには剣先が面金より上がらなくてはなりません。
そのために、どんな体の使い方をするかなんです。

竹刀は二本の手で持っています。
構えた状態から剣先を上げるには、3通りの方法があります。

思いつくのは、
1,右手で竹刀を引き上げ剣先を上げる方法
2,右手はそのままで、左手を下へ下ろす方法
3,両方を同時にする方法

だと思います。

変形として、
4,両手を前に出す方法
というのもありますね。
両手で上げる方法です。

私は永いこと、右手で引き上げるか両手を前に出していました。
この、7年ほどは左手を落としています。

面を打つのに、左手を落とし、右手で指パッチンして、右手親指で相手の突きを突くようにします。
左手は落としたところから鳩尾の前に上から押さえるように持って行きます。
コレで面を打ちます。
ですから、肩の高さより上には右手は上がりません。

面打ちが非常に楽になりました。

それ以外の利点を次回書きます。

ですから、足がスタートしても構えのまま我慢した後は、
面打ちのスタートの動作としては左手を落とすことです。

7,打つときにはまず左手を落とすこと

です。