平成30年1月20日(土) 全国高等学校剣道選抜大会 兼 東海高等学校剣道選抜大会 岐阜県予選会 関市総合体育館 高山西 優勝 郡上 準優勝
男子
優勝 高山西
準優勝 麗澤瑞浪
三位 中京
四位 郡上
ベスト8 大垣東
〃 斐太
〃 市岐阜商
〃 関商工
女子
優勝 高山西(小島たんぽぽ)
準優勝 郡上(宮崎明音)
三位 美濃加茂
四位 中京
ベスト8 長良
〃 市岐阜商
〃 済美
〃 益田清風
誠裕館道場の関係では、女子の優勝高山西で小島たんぽぽが選手として出ていました。
もう一人、準優勝の郡上高校で宮崎明音が出ていました。
例年はトーナメントによる上位2校が全国選抜剣道大会に出場していました。
しかし、今年は新人戦の結果に基づくシードをおこない4つのブロックの勝者をトーナメントで選出し、
4校でリーグ戦をおこない全国出場校を決定しました。
今回の方式は選手達も納得のいくやり方ではないかと思います。
郡上高校は、予選トーナメントの最終戦(3回戦)、市岐商との対戦でした。
そこまでの試合は相手が3人しかおらず、
次鋒と副将は市岐商戦がこの日初めての試合になります。
動けるだろうか?
少し心配でした。
先鋒から副将まですべて引分で大将戦となりました。
市岐商の大将は近本さん。
郡上は宮崎明音。
今まで練習試合を含めても負けたことのない相手だったので自信を持って望んだと思います。
素晴らしい面を決めて一本勝ちで決勝リーグにあがりました。
決勝リーグは、
第1試合、美濃加茂-郡上、高山西-中京の組み合わせでした。
美濃加茂1/1△-○2/2郡上
1-1の大将戦となり、美濃加茂の大将藤川に宮崎がコテを決め勝利しました。
高山西0/0□-□0/0中京
どちらも決め手無く引分でした。
第2試合は
高山西1/1○-△0/0郡上
高山西の先鋒が引き面で取った1本を守りきられました。
高山西はこの試合だけオーダーをがらりと変えてきました。
中学時代、一緒に道場で剣道を学んだ先輩後輩が剣を交える。
郡上の大将の宮崎明音に小島たんぽぽを当ててきたのです。
剣道の先輩、学校の先輩の、明音が勝たなければいけない試合でしたが、
凌ぎきられてしまいました。
たんぽぽが左拳を上げて避けようとしたところに、
逆胴が入ったかにみえましたが、審判は三人とも無反応。
高山西が逃げにかかっている試合運びの中で、
三所隠しのガラ空き逆胴を打っても取ってくれない(取れない)審判はきつい。
高山西は、郡上が引き技を出そうとすればくっつき、
構えて攻め合えば打たずに避けながら鍔迫り合いに持ち込む。
いかにも今風の剣道ですが、どうだかなあという感じです。
まともに相手と鍔を合わせない、反則すれすれの鍔迫り合い、
積極的に相手にくっついて打たせない行為。
攻め合わず、避けながら相手にくっついていく剣道。
今の高校生にとっては当たり前の剣道です。
悲しいことに。
中京2/1△-○4/3美濃加茂
美濃加茂が中京に勝利したようです。
第3試合
中京1/1△-○6/3郡上
次鋒が面を取られましたが、中堅以降2本勝ち3連勝で郡上でした。
中京も高山西のように守りの剣道に徹するのかと思いきや、中途半端に感じられました。
高山西2/2○-△1/1美濃加茂
美濃加茂の大将が攻めてなんとか一本取ろうとしていましたが、逃げ切られてしまいました。
よその剣道に対してあれこれ言いたいこともありますが、
私が教えられるのは自分の道場に来てくれる子だけです。
日本の伝統を踏まえたきれいな剣道を伝えるのが自分の使命です。
高山西の何人かや中京の数名、美濃加茂の副将や大将のような剣道はいかがなものか。
勝つためには、相手と合わせない鍔迫り合いや裏交差、故意に竹刀を肩にかけ打たせない。
打つことなく避けながら鍔迫り合いに積極的に入っての時間空費。
審判が反則を取れる技量がないことをみこしての様々な行為がむなしく感じられました。
これからの剣道どうなるのでしょうか?
手前味噌ですが、
それにつけても、明音はすごい。
手を肩より挙げて避けることは一度もない。
いつも正しい鍔迫り合いをしようとしている。
小さい体で大きな面を打ち、大きな剣道をする。
正々堂々。
たいしたものだ。