講習会で聞いてきた 新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合審判法 令和4年 全日本女子剣道選手権 岐阜県予選決勝

前回、不可解な全日本女子剣道選手権、岐阜県予選、決勝戦について私の見解を書きました。
そして、岐阜地区剣道伝達講習会で聞いてきます、と終わりました。
6月25日土曜日、岐阜地区剣道伝達講習会に参加して実際聞いてきました。

審判講習の時間に手を上げて聞きました。

まずは確認から、


「左こぶしを上げ防御姿勢で、さらに逆交差になるよう自分の竹刀を相手の竹刀に絡め接近したらどうなりますか?」

理事長
「それは反則。」


「接近したあと、相手は正しい鍔迫り合いになろうと、腰の位置に左こぶしを下ろしているのに、接近した方は竹刀を裏のままにしています。それに対し相手は間を切ろうと一歩下がり、二歩めを下がろうとするところに、合わせて引き面を打ったらどうなりますか?」

理事長
「それも反則。」

竹村選手の行為は防御姿勢での接近も、相手が二歩め下がるのに合わせた引き面を打ったことも反則である、という確認が取れました。

ただし、私が聞いた時には、竹村さんの名前は出していませんでした。

「実は先ほどの事例は、6月5日日曜日に行われた、全日本女子剣道選手権岐阜県予選の決勝のことなのですが。」
と切り出すと、

理事長
「竹村のはあれは面有りだ。竹村の防御姿勢は防御じゃない。左手が肩より下だから防御姿勢にはならない。」

とのこと。
そこで私は、確認の意味で、
「その規定は条文のどこに書いてありますか?
 また、左肩よりも上がっていれば反則ですか?」
と聞いておきました。


規定がどこにあるかの回答はもらえませんでしたが、
「手が肩より上がっていれば反則だ。」
という回答でした。

その場で動画を見せて確認を取る方法もありましたが、時間が押していることもあったので、そこで終わりました。

別の講師は、
「あれは一本に見えたがなあ。」
といってみえました。

さて、もう一度動画を確認します。

岐阜県剣道連盟 令和4年 全日本女子剣道選手権 岐阜県予選 決勝

明らかに竹村選手が防御姿勢で接近するとき、肩より上にこぶしが上がっています。
頭のてっぺんに届くくらい上がっています。

結論、
竹村選手は、接近したところですでに反則。(理事長の説明をそのまま適用)

そして、一呼吸の間に引き面を打ったといわれましたが、相手が一歩下がり二歩めのタイミングに合わせ、狙いすましたように引き面を打っています。

ここでも反則。(理事長の説明をそのまま適用)
審判にこれが一呼吸以内に見えたのであれば、明らかに「一呼吸の捉え方」の判断ミス。

接近時の反則が見逃され、反則であるはずの引き面が一本となり、全日本女子剣道選手権の岐阜県代表が決定しました。実に不可解な結果です。
樋口選手が首をひねるのも無理はありません。

当初試合時間では勝負がつかず、延長を3回も繰り返し、水入り後のことだと聞いています。
この動画はわずか8秒ですが2回の反則行為が認められます。
試合時間全体を通して厳密に見直したら、大変な数の反則を竹村選手は犯しているのではないしょうか。

また、
竹村選手だから反則を取らなかった、あるいは取れなかったのではないかと、穿った見方も出てきます。また、竹村選手の打った反則引き面を審判が一本にしてしまったのも、竹村選手だからなのではないでしょうか。
若い頃に警察官と試合をして、こんなあほらしい審判をされるなら剣道をやめてしまおうか、というような裁定を何度も経験した身としては、そんな考えもよぎります。

私の場合は、剣道はやめず、試合をやめる選択をしました。

剣道の試合では審判は絶対です。
審判をしていて、様々な場面を瞬間で判断することが難しいのは私もわかります。
間違いはあるものです。ですから自分の判断に対して厳格に自らを正す必要があります。

今は誰でも動画を撮ることが出来る時代になりました。
観客は証拠を持っているのです。
判定が覆ることはありませんが、謙虚に間違いは間違いと認め、審判自身が反省しなければこれからの剣道は衰退していくことでしょう。

私たちも審判をすることがありますので、この点では身を引き締めなければなりません。

この証拠動画は岐阜県剣道連盟が公式ツイッターに上げたものです。
最初についたコメントにも、
「誰も合議をかけなかったのかな?」
とありますが、なかったのでしょうね。